シャネルが使用しているダイヤモンドについて教えてください。
シャネル ファイン ジュエリーでは、宝石専門のスタッフがその専門知識を活かし、極めて厳格な選定を行っており、世界で最も美しいとされるダイヤモンドの中でも、希少性の高い最高品質のものを使用しています。
ダイヤモンドの品質基準(4C)
ダイヤモンドには、権威ある国際規格において評価される無色透明のダイヤモンドから、イエロー、ブルー、ピンク、シャンパン、ブラック、グリーンなどの、混じりけのない色を帯びた稀少なファンシーカラーダイヤモンドまで、さまざまなものが存在します。
ダイヤモンドの品質は、4つの基準(4C)の組み合わせにより評価が決定します。ダイヤモンドごとにその4つの評価基準とその組み合わせは異なるため、世界で同じダイヤモンドはふたつと存在しないといえるのです。
クラリティ(透明度)
ダイヤモンドのクラリティは、ダイヤモンド内に見られるインクルージョン(内包物)の数、大きさ、色により左右されます。インクルージョンは10倍のルーペを使用し確認されます。
カラー
ダイヤモンドは一般的に、限りなく無色に近いほど、より希少で価値が高いとされています。
国際規格では、完全無色のダイヤモンドをアルファベットのDとし、そこからダイヤモンドに現れるイエローやブラウンの色味が強くなるに従って、E、F、G・・・の順にグレードが与えられます。

カット
カットは、ダイヤモンドの本質を高める要素であることから、そのブリリアンス(ダイヤモンドから放射される輝き)、ファイア(光の分散によって生まれる虹色)、シンチレーション(ダイヤモンドを動かした時に発せられる煌き)の最も理想的なバランスがもたらされます。カットは、他の基準が素材そのものの持つ特徴で評価されるのに対して、唯一人間によってもたらされる基準となっています。
カットによって作り出された見事なプロポーションとそこに加えられたファセットの完璧な対称性が光をとらえ、厳選されたダイヤモンドの真の輝きを引き出します。
カラット(重量)
古代、ダイヤモンドの重さを計るのに使用されていたイナゴ豆(Carob:カロブ)に因み、“カラット”がダイヤモンド重量の単位となり、1907年より国際規格となりました。1カラットは0.2グラムに相当します。下記の図は、ラウンドダイヤモンドの直径とカラット重量との比率を示しています。重量が3.5カラットを超えるダイヤモンドもあります。
認証
ソリテール ダイヤモンドは、0.25カラット以上のラウンドカット ダイヤモンド、0.5カラット以上のファンシーカット ダイヤモンド、カラット重量に関係なくカラーダイヤモンドに対して、世界的に権威のあるGIA(米国宝石学会)によるグレーディングレポートが付いています。
(グレーディングレポートは、商品によっては HRD(Hoge Raad voor Diamant)によって発行される場合もあります。)
グレーディングレポートには、4Cにおけるグレードのほか、さまざまな情報が含まれ、シャネル ファイン ジュエリーに使用されるダイヤモンドが最高品質であることを保証しています。
シャネル ファイン ジュエリーは、ダイヤモンドの調達に関する厳格な倫理規格に適合しています。
シャネル ファイン ジュエリー ブティックで販売されるそれぞれのダイヤモンドは、国際連合の定めるキンバリープロセス認証制度を全面的に遵守した、合法な供給元より入手されたものです。
この認証制度により、ダイヤモンド取引には、ダイヤモンドが紛争地から産出されたものではないことを示す証明書の添付が必要とされるようになりました。こうした警戒態勢が、武力衝突が起こっている国からのダイヤモンドの流通を阻止し、ダイヤモンド取引の信頼性を確保するのに役立っています。